岐阜市の気候に合う屋根材とは?後悔しない選び方を解説
2026/06/12
屋根のリフォームや葺き替えを検討していると、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板など、さまざまな屋根材の名前が出てきて、どれを選べばいいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
屋根材選びに正解はひとつではありませんが、大切なのは「自分が住む地域の気候に合っているかどうか」という視点です。岐阜市は夏の酷暑・冬の積雪・梅雨の長雨と、屋根にとって厳しい条件が重なる地域です。その特性を知らずに素材を選ぶと、「思ったより劣化が早かった」「室内が暑くて後悔した」という結果につながることもあります。
この記事では、岐阜市の気候がどのように屋根材の選択に影響するかを整理したうえで、主要な屋根材それぞれの特徴と向き不向き、工事方法による選び方の違いまで丁寧に解説します。読み終えるころには、「自分の家にどの屋根材が合うか」をイメージできるようになっているはずです。
屋根材を選ぶ前に知っておきたい、岐阜市の気候の特徴
「岐阜の気候なんて、どこも同じでしょ」と思っていませんか。実は岐阜市は、屋根材選びに大きく影響する気候的な特徴をいくつも持っています。
まず知っておきたいのは、岐阜市が内陸盆地型の気候だということです。海から遠く、周囲を山に囲まれた地形のため、夏は熱がこもりやすく冬は冷気が滞留しやすい。この寒暖の差が、屋根材の劣化にも大きく影響します。
夏は全国屈指の暑さ。熱がこもりやすい屋根への影響
岐阜市の夏は、最高気温が38〜40℃近くに達することも珍しくありません。全国的に見ても、有数の暑さを誇る地域のひとつです。
屋根は一日中、直射日光にさらされます。屋根面の表面温度は、気温よりもはるかに高くなることがあり、その熱が屋根材から屋根裏へ、そして室内へと伝わっていきます。
屋根材の遮熱・断熱性能は、岐阜市において特に重視したいポイントです。素材の選択だけでなく、屋根裏の通気層の確保や遮熱塗装との組み合わせも、快適な住環境を守るうえで重要な検討事項に!
冬の冷え込み・積雪への備え

岐阜市は冬になると気温が氷点下を下回る日も多く、平野部でも雪が積もることがあります。山間部に近い地域では、まとまった積雪が屋根にかかるケースも想定しておく必要があります。
雪が積もると、屋根材や下地(屋根材を支える構造部分)には相当な重さがかかります。重量のある屋根材を使っている場合、積雪によってさらに荷重が増すため、建物の構造への影響も考慮しなければなりません。
軽量な素材を選ぶことや、雪が滑り落ちやすい形状・勾配の屋根にすることが、雪対策として有効な選択肢のひとつです。
梅雨・集中豪雨の多さと防水性の関係
岐阜県は年間を通じて降水量が多く、梅雨の時期には長雨が続き、夏にはゲリラ豪雨が発生することもあります。
大量の雨水が短時間に屋根に降り注ぐ状況では、防水性と排水性の高い屋根材かどうかが、雨漏りリスクを左右します。屋根材の表面が劣化して防水機能が落ちていると、雨水が浸入しやすくなります。岐阜市の降雨特性をふまえると、防水性の維持は屋根材選びの重要な評価軸のひとつです。
主要な屋根材の種類と、それぞれの特徴を知る
屋根材には大きく分けて、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板・セメント瓦などの種類があります。
それぞれに特徴があり、岐阜市の気候との相性も異なります。ひとつずつ見ていきましょう!
瓦屋根(陶器瓦・いぶし瓦)-重厚感と耐久性の定番
瓦は日本で古くから使われてきた屋根材で、耐久年数は50〜100年以上と非常に長いのが特徴です。素材自体が厚みを持っているため、断熱性・遮音性が高く、岐阜市の夏の暑さに対しても一定の遮熱効果を発揮します。
「いぶし瓦」とは、焼き上げの工程で燻し処理を施した瓦のことで、独特の銀灰色の光沢が特徴です。陶器瓦と並んで、日本の伝統的な住宅に多く使われています。
岐阜市との相性という観点では、遮熱・耐久性に優れる一方で、重量が大きいという点が注意ポイントです。建物の築年数が古い場合、耐震性の観点から屋根の重量を減らすことを検討するケースもあります。瓦への葺き替えを考えているなら、建物の構造への影響を事前に確認しておくことが大切です。
向いているのは、長期にわたって住み続ける予定があり、和風・重厚な外観を好む方、または耐久年数を最優先に考えたい方でしょう。

瓦というとひとくくりになってしまいがちなのですが、実は様々な種類・耐久性の違いがあります!瓦とひとくちに言っても、生産地によって作り方が異なります。焼成温度が低く作られている瓦だと、岐阜では特に凍害のリスクが高くなってしまうのです。
焼成温度が低いと、そのぶん瓦は水を吸い込みやすくなり、その水分が氷点下で凍り付くことで、瓦を内側から割ってしまうことに。これが凍害の原理です。一例としては淡路瓦などが挙げられるでしょう。勿論、焼成温度が低いことによる良い特徴もあります!しかし寒冷地には最適とはいえないでしょう。一方、例えば『三州瓦』は凍害に強い特長をもっています。弊社では、岐阜の気候に合った強度の高いものを基本的にお選びしております。
岐阜の屋根守り隊では、一級かわらぶき技能士の代表が瓦の種類まで熟知していますので、費用面や瓦のデザイン、耐久性など、気になることがありましたらご相談頂ければ幸いです!瓦以外のことでも勿論ご遠慮なくどうぞ。
スレート屋根(化粧スレート)-価格と施工性のバランス型
「化粧スレート」とは、セメントを薄い板状に成型した屋根材のことで、「コロニアル」という名前でも広く知られています。現在の新築住宅でも多く採用されており、シンプルでスタイリッシュな見た目が特徴です。
耐久年数は20〜30年程度。軽量で施工しやすく、初期費用を比較的抑えやすい点がメリットです。
ただし、定期的な塗装メンテナンスが必須という点は、しっかり理解しておく必要があります。一般的に10〜15年ごとに塗装が必要で、これを怠るとひび割れや防水機能の低下から雨漏りに発展するリスクがあります。岐阜市の多雨・高温多湿な環境では、メンテナンスの頻度と費用を含めたトータルコストで考えることが大切です。
初期費用を抑えたい方や、すっきりとした外観にしたい方に向いています。
ガルバリウム鋼板(金属屋根)-軽さと耐久性を両立する現代の主役

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛・シリコンを合金メッキした鋼板のことで、近年のリフォーム・新築で採用が増えている屋根材です。
最大の特徴は軽量性と耐食性の高さです。耐久年数は30〜40年程度で、スレートよりも長持ちしやすく、錆びにくい性質から防水性も安定しています。また、軽量であるため建物への荷重負担が少なく、カバー工法(既存の屋根の上に重ねる工事)にも使いやすい素材です。
岐阜市の多雨・積雪環境との相性は良好ですが、金属素材のため熱を吸収しやすいという面があります。
断熱材との組み合わせや、遮熱塗装の活用が夏の暑さ対策として有効でしょう。
有名な『スーパーガルテクト』や『横暖ルーフ』などは断熱材が組み込まれている構造で、弱点がカバーされています!
耐震性を重視したい方、リフォームでカバー工法を検討している方、長期的なメンテナンスコストを抑えたい方に向いています。
セメント瓦・コンクリート瓦-かつての主流
セメント瓦・コンクリート瓦は、1970〜90年代に多く普及した屋根材です。見た目は陶器瓦に似ていますが、素材はセメント・コンクリートで作られています。現在は製造を終了しているメーカーも多く、同じ製品での補修が難しいケースがあります。
重量があるため、現在のリフォームではガルバリウム鋼板やスレートへの葺き替えが選ばれることが多い素材です。表面塗装が剥がれると吸水しやすくなり、劣化や雨漏りのリスクが上昇するため、定期的な点検と補修が必要です。
特に、築年数の古い住宅の場合は、リフォームのタイミングで他の屋根材へ切り替えを検討するのも良い選択と考えられます。
工事方法によっても選ぶ屋根材は変わる
屋根材を選ぶとき、どんな工事方法で施工するかによっても、適した素材が変わってきます!
代表的な2つの工事方法を理解しておきましょう。
⭐葺き替えとはどんな工事か
葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去してから、新しい屋根材を施工する方法です。
屋根材を取り除いた段階で「野地板(のじいた)」と呼ばれる下地の板の状態を確認・補修できるため、下地が傷んでいる場合や、根本的なリフォームを行いたい場合に向いています。野地板とは、屋根材の下に張られている構造用の板のことで、ここが腐食していると屋根全体の強度に影響します。
施工例のご紹介
過去に行った葺き替え施工例を軽くご紹介致します!
お客様は、中古物件を購入されて将来的な耐震性や屋根重量の軽減を検討されていました。
ただ瓦屋根の趣はそのままにしたいということで、ご相談頂きました。
現地調査を致しますと、昔ながらで瓦の下に粘土をたくさん敷いてある瓦屋根で、建物にとってかなりの重荷に。
そこで葺き替えにて粘土を全撤去し、木材を用いた現代的な葺き方にやり直すことで大幅に軽量化することと致しました。
こちらが施工前の屋根です。

凍害にも強い陶器瓦で、とても状態が良かったため、葺き替えに再利用をしてコストを最大限抑えることをご提案!
ここから下は施工中の様子をサクッとご紹介致します。

まず、瓦とその下の粘土まで処分。状態を整えたら、防水シートや下地木材を設置します。
新しい瓦も部分的に使用しますので、屋根上にワイヤーで搬入します。

目利き腕利きの屋根職人が一枚ずつ手を込めて施工していきます。

軒先の瓦は強い風圧に耐えるため銅線にて緊結し、抜けにくいビスを使用して固定。2枚目は棟を施工しているところです。棟の土台には、優れた通気性・約30年の耐久性を誇る樹脂製の材料を使用しました!これからも安心して長らくご使用頂けます。

(まだ木材が一本乗っていますが)これにて葺き替え完了です。
下屋根も合わせてガルバリウム屋根(瓦の約10分の1という軽さ)に変え、ご安心頂ける屋根にリニューアル。
▷元記事:岐阜市にて瓦屋根修理〈中古住宅リノベーションに伴う屋根葺き替え工事〉
他の工法よりもコストは大きいですが、その分、根本から修理・リフォームして一から安心出来る確実な方法です。
⭐カバー工法(重ね葺き)とはどんな工事か
カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。「重ね葺き」とも呼ばれます。
既存の屋根材を撤去しないため、廃材処分の費用が不要で、工期も短く初期費用を抑えやすいのが特徴です。主にガルバリウム鋼板との組み合わせで施工されることが多く、既存の屋根の状態が比較的良好な場合に向いています。
ただし、屋根が二重になるため重量が増します。
建物の構造への影響を事前に確認する必要があり、既にカバー工法を一度行っている屋根への再施工はできません。
「工事費用を抑えたい」という理由だけでカバー工法を選ぶと、下地の傷みを見落とす可能性が。
業者選びの際には、安さを理由に契約を迫る業者や、本格的な点検を行っていない業者には注意が必要です。
現地調査で下地の状態をしっかり確認したうえで、葺き替えかカバー工法かを判断することが大切です!
▷参考記事:岐阜市で多い屋根トラブルの特徴とは?地域特有の劣化要因と対策をわかりやすく解説
⭐どの工事にどの屋根材が向いている?
- 葺き替えは、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板のいずれも選択できます。
※経年劣化や雨漏りで下地が傷んでいる場合や、屋根を軽量化したい場合には葺き替えが基本です。 - カバー工法は、屋根材が軽量であることが選ぶ際の条件になるため、主にガルバリウム鋼板が選ばれます。
どちらの工法を選ぶかは、現在の屋根の状態・建物の構造・予算のバランスによって変わります。
判断に迷ったときは、まず現地調査で専門家に確認してもらうことが確実です!
岐阜市の気候をふまえた屋根材の選び方―3つの視点
ここまで気候の特徴と各屋根材の性質を整理してきました。
「では岐阜では結局どれを選べばいいの?」という疑問に、3つの視点からお答えします。
視点1|夏の暑さ対策を重視するなら
岐阜市の夏の暑さを考えると、遮熱・断熱性能の高い屋根材を選ぶことが快適な住環境につながります。
瓦屋根は素材自体に厚みがあり、熱が室内に伝わりにくい性質を持っています。ガルバリウム鋼板は熱を吸収しやすい一面がありますが、断熱材一体型の製品(例:スーパーガルテクト)や遮熱塗装との組み合わせで対策することが可能です。
そして、屋根裏の通気層をしっかり確保することは、どの素材を選んだ場合でも有効な対策のひとつ。
素材だけでなく、施工の仕様についても業者と相談してみてください。
視点2|耐震性・建物の重さを気にするなら

特に築30年以上の住宅では、屋根の重さが耐震性に影響することがあります。重い瓦屋根から軽量なガルバリウム鋼板やスレートへ葺き替えることで、建物の上部荷重を減らし、揺れへの耐性を改善できるケースがあります。
屋根の軽量化は、耐震リフォームと組み合わせて検討されることも多くなっています。
「今の屋根が重くて心配」という方は、屋根工事のタイミングで合わせて相談してみることをおすすめします。
視点3|長く住み続けることを前提にするなら
屋根材を選ぶとき、初期費用だけで判断してしまうのは悪手。
大切なのは「耐久年数×メンテナンスコスト」でトータルコストを比較することです!
瓦屋根は初期費用こそ高くなりますが、耐久年数が長く、定期的な塗装が不要なため長期的なランニングコストは低くなりやすいです。スレートは初期費用が抑えられる一方、10〜15年ごとの塗装費用を見込む必要があります。ガルバリウム鋼板はその中間的な位置づけで、耐久性とコストバランスが取れた選択肢です。
「この家に何年住むか」「将来どんなメンテナンスができるか」という視点で屋根材を選ぶことが後悔のない判断に繋がります。実際に弊社でも「もう長くは済まないから大掛かりな工事はしたくない」というご希望の元、無駄な費用負担のない工事をたくさん行ってきております!
岐阜市で屋根材の相談・診断をするなら
屋根材の選択は、カタログを読んだり情報を集めたりするだけでは、なかなか判断がつかないもの。
実際の建物の状態・下地の傷み具合・現在の屋根材の劣化度合いによって、最適な素材と工法は変わってくるからです。
「どの屋根材が自分の家に合っているか」を正確に判断するためには、現地で屋根の状態を確認してもらうことが一番の近道です。
岐阜の屋根守り隊は、岐阜市に拠点を置く地域密着40年の屋根修理専門業者です。積み重ねた経験から、調査の質には強い自信がございます!かわらぶき1級技能士・瓦屋根工事技師・瓦屋根診断技師の資格を持つ職人が、直接お伺いし、屋根の現状を診断致します。
「屋根を軽量化したい」「極力費用を抑えたい」「長く安心できる素材にしたい」など、それぞれのご要望や事情に合わせたご提案を致しますので、相談だけでも大歓迎です!気になることがあれば、まずは気軽にお声がけくださいね。
まとめ
ここまでお読み頂きありがとうございました。

岐阜市は夏の酷暑・冬の積雪・年間を通じた多雨という、屋根にとって厳しい条件が重なる地域。
だからこそ、屋根材選びには「地域の気候に合っているかどうか」という視点が欠かせません。
お客様が重視されるポイントを元に、弊社職人がしっかり見極め致します!
瓦は耐久性と遮熱性に優れた定番素材ですが、重量があるため建物の構造との兼ね合いが必要です。
スレートはコストを抑えやすい反面、定期的なメンテナンスが前提になります。
ガルバリウム鋼板は軽量・高耐久で岐阜の気候とも相性がよく、近年多く選ばれている素材。
お客様の屋根にぴったりなのはどれでしょうか?
工事方法も、葺き替えとカバー工法では適した素材や条件が異なります。「安いから」「人気だから」という理由だけで選ぶのではなく、自分の建物の状態・これからの居住年数・予算を総合的に判断することが大切です。
屋根は、毎日の暮らしを守る大切な場所。
後悔しない選択のために、まずは専門家に現状を診てもらうところから始めてみてください。
岐阜市で屋根のことでお悩みの方は、ぜひ岐阜の屋根守り隊にご相談ください!
▷関連施工実績:岐阜市にて保険適用の屋根修理〈凍害・倒木で瓦割れ〉
▷関連豆知識:岐阜市で屋根修理を依頼する前に確認したい3つのポイント
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